第37章
長尾 春花
~バルトークと共に~

共演 内門 卓也 piano
一部13:30pm SOLD OUT
二部16:00pm SOLD OUT
 
山の日でレジャーに帰省にと移動される人たちを横目に、コンチェルティーナ銀座では銀座でちょっとクラシック第37章、長尾春花さんのバルトークと共に。バルトークばかりを並べたコンサートです。お客さんもバルトークが好きな方々が集まりました。
長尾春花さんは、現在ハンガリー国立歌劇場管弦楽団コンサートミストレスを務めていますが、バルトークを学びにハンガリーで研鑽を積まれています。今回の意欲的な取組み、始まる前から期待でドキドキします。
第1部 ブダペスト編ヴァイオリンソナタ1番から。バルトークが民族音楽採集を始めたころの作品で、たくさんの要素が詰まったら緊張感のある凄い作品。3楽章はテンポがあってエネルギーの爆発を感じる楽章。バルトークはピアニストだったので、とても難しいですが、内門さんとの呼吸はバッチリです!続くヴァイオリンソナタ第2番、曲調が緩急ありますが、色々な音色を自在に弾きわけ、見事な演奏。たっぷり2曲のあとのアンコール、バルトークがヴァイオリンの曲として始めて作曲した、アンダンテ。穏やかな美しいメロディーに穏やかな気持ちになりました。
衣装を青から爽やかな白いドレスに変えて第2部 アメリカ編。無伴奏ヴァイオリンソナタは、ヴァイオリ二スト、メニューインの依頼で作られた作品です。バルトークは、当時白血病による闘病生活を送っていましたが、メニューインからの依頼に喜び、バッハへのオマージュを感じさせる作品に仕上げました。
ピアニストであったバルトークですが、民謡採集活動の中でハンガリー農民やジプシーの奏でるヴァイオリンに触れ、更にヨゼフ・シゲティら多くのヴァイオリニストの知り合いがいたことからヴァイオリンの演奏テクニックにはかなり詳しかったそうで、この曲も様々な技巧が盛り込まれ、かなりの難曲として知られています。
最後はヴィオラに持ち替え、ヴィオラ協奏曲は、落ち着いたヴィオラの音の魅力を存分に味わう事ができる曲でした。春花さん自身も通して演奏は始めてとの事。
アンコールら有名なルーマニア民族舞曲。華やかに終わりました。
超難曲4曲を、類い稀な集中力で弾ききった、長尾春花さん。間も無くハンガリーに戻りますが、10月11月にはハンガリー国立歌劇場のコンサートミストレスとして、オペラを引き連れて凱旋帰国されます!大宮、上野東京文化会館、大阪など。皆さん是非応援しにいきましょう!


曲目 Bela Bartok
第1部 ブダペスト編
ヴァイオリン・ソナタ 第1番
ヴァイオリン・ソナタ 第2番

第2部 アメリカ編
無伴奏ヴァイオリンソナタ
ヴィオラ協奏曲
 
長尾 春花  (violin & viola)
静岡県掛川市出身。東京藝術大学、同修士課程を首席で卒業。 現在、同大学院博士課程、リスト音楽院在学中。 全日本学生音楽コンクール中学校の部第1位。 日本音楽コンクール第1位、増沢賞、レウカディア賞、鷲見賞、 黒柳賞。静岡県文化奨励賞受賞。ロン=ティボ ー国際音楽コンクー ル第5位。上尾市栄誉賞。仙台国際音楽コンクール第3位。 リヨン国際室内楽コンクールファイナリスト。 松方ホール音楽賞受賞。ヴェイネル・ レオー国際室内楽コンクールファイナリスト。ドミニク・ペ カット国際コンクール第3位。ジャンルカ・ カンポキアーロ国際音楽コンクール第1位、特別賞、 GianlucaCampochiaro賞(全部門1位)受賞。ソリストとしてフランス国立放送フィル、オマハシンフォニー、ドナウシンフォニー、アルメニア室内、日本フィル、 東京交響楽団、東京フィル、大阪(日本)センチュリー、 仙台フィル、名古屋フィル、群馬交響楽団、 山形交響楽団等と共演。アイワ不動産イメージキャラクター。 掛川お茶大使。 キラリ上尾PR大使。ハンガ リー国立歌劇場管弦楽団コンサートマスター。