實川 風
第26章 實川 風 ピアノリサイタル

第一部 13:30
第二部 16:00
満員御礼
ご来場ありがとうございました。
ショパンの表紙及び巻頭インタビュー掲載、題名のない音楽会テレビ出演など、人気急上昇中の實川風さんをお招きしての、銀座18(でちょっと)クラシック第26章。連休中日にも関わらず、開始2時間前から並んでお待ちいただきました。
 
暑い日が、続くので、涼しげな選曲に変更しました、と實川さん。北欧グリーグのアリエッタで爽やかに始まりました。
続いてショパン、即興曲第1番、アンダンテスピアナートと華麗なるポロネーズ。華麗なるキラキラした音と技、そして究極のピアニッシモは、この距離感ならではの醍醐味です。
入念に實川仕様に調律された、ハンブルグスタインウェイの音色の美しさを堪能。
 
モンポウは余り馴染みの少ないスペインの作曲家。風景の中から湖は、きらめく水面を、静かに室内の窓ごしに見つめているような味わい深い小品。
 
続いてフランスの作曲家ドビュッシー、プレリュード24曲の中から4曲。1曲目はスペイン繋がりでヴィーノの門、有名な亜麻色の髪の乙女、3曲目水の精は、怖い女性のオンディーヌが人間の男性に恋をして叶わず悲恋を表していると、實川さんの解説。会場内は和やかな雰囲気に包まれます。
4曲目花火、パリ祭の最後に打ち上げられる花火を表現、超絶技巧は圧巻でした。

プログラム最後は スペインの作曲家ファリャの火祭りの踊り。以前から實川さんの得意な曲の一つですが、なんと!
フィギュアスケートの浅田真央さんが、今季はこの曲を選曲されたそうです。なるほど、激しく盛り上がる、リズムとトレモロ。實川さんのピアノで挑めば、トリプルアクセルもテンポ良く難なくクリアし、金メダル間違いなし!!是非實川さんの生演奏での演技を実現していただきたいものです♫
 
熱い演奏はさらに続き、アンコール第一部、ベートーベンが聴きたかったお客様のために、ワルトシュタイン1楽章、第二部はショパンのスケルツォ第2番というサービスぶり。
一部は女性ファン、二部はコアかつディープなファンの集い、と全く異なるお客様層でしたが、いずれも満席のお客様から大喝采でした。
 
終演後恒例の演奏者を囲む茶話会&CDサイン会、あっという間にCD完売!コンチェルティーナの備品CDまで、いつの間にか無くなっていました。お心当たりの方、ご返却くださいますようお願い致します(涙)。
 
今秋からオーストリアのグラーツに留学され、さらに研鑽を積まれる實川風さん、皆さんで応援していきましょう。
最後までお読みいただいた貴方、とりあえず、AmazonでCD「デビュー」を購入しましょう!
 
 
 


題名のない音楽会2016年7月10日若き俊英たちの音楽会

 
  
ベートーヴェン: ピアノソナタ第17番 作品31-2 テンペスト
Rv.Beethoven : Piano Sonata No. 17 Op.31-2, The Tempest
ショパン: 即興曲第1番 変イ長調 作品29
F.Chopin : Impromptu No.1 As-Dur Op.29
ドビュッシー: 前奏曲集第2集よりワインの門、ヒースの荒野、花火
C.Debussy : Préludes 2, La Puerta del Vino, Bruyères, Feux d'artifice
モンポウ: 湖 (「風景」より)
F.Mompou: El lago (de Paisajes)
ファリャ: 火祭りの踊り
M.Falla: Danza ritual del fuego


 實川 風( じつかわ かおる) piano
 實川 風は2015年10月フランス・パリで行われたロン・ティボー・クレスパン国際コンクールにて1位なしの第3位を受賞、併せて最優秀「リサイタル賞」及び「新曲賞」を受賞した。
1989年千葉県出身。東京藝術大学音楽学部主席卒業、および同大学院修士課程修了。
2007年ショパン国際コンクールin Asia一般部門金賞、ピティナ・ピアノコンペティション特級銅賞・聴衆賞受賞。
2008年名古屋国際音楽コンクール第1位、併せて聴衆賞・ビクター賞・名フィル賞を受賞。第77回日本音楽コンクールピアノ部門第3位。
2013年サザンハイランド国際ピアノコンクール第2位(オーストラリア)、2015年に行われた「日本ショパンピアノコンクール」において第1位を獲得。輝かしいコンクールでの受賞と共に国内外でのリサイタルや室内楽での活躍も目覚しく、上海音楽祭への参加やロン・ティボー・クレスパン国際コンクール直前に、フランスのノアンで行われた”ショパン・ナイト”でヨーロッパ・デビューを果たした。
これまでに、ポーランド国立クラクフ室内管、東京ニューシティー管、東京フィル、ニューフィル千葉、東響、名古屋フィルと共演。
2011年シャネル・ピグマリオンデイズ参加アーチスト。ピアノを山田千代子、ダン・タイ・ソン、多美智子、御木本澄子、江口玲の各氏に師事。
東京芸術大学内にてアリアドネ・ムジカ賞、安宅賞、アカンサス賞、大賀賞を、また名古屋名駅ロータリークラブ椿賞を受賞している。