第58章
鈴木舞・實川風
DUOコンサート

◎第一部 13:30 開演 SOLD OUT
◎第二部 16:00 開演 SOLD OUT
満員御礼
 
真夏の暑さとなった、5月25日、銀座でちょっとクラシック第58章は、鈴木舞さんと實川風さんのDUOです。お二人は東京芸術大学付属高校からの同級で、すでに100回近く共演されています。現在は半年に1度程度顔合わせですが、演奏する度にお互いの進歩を感じるとの事。
今回の曲は全て、初めての演奏会です。
1曲目はドヴォルザーク ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ。日本では演奏される機会が少ないですが、ヨーロッパでは小学生の時からコンクールなどの課題として練習するというとてもポピュラーな曲だそうです。
ドヴォルザークの有名な第9交響曲、新世界と同時期に作曲され、新世界の中に現れるメロディーが。と舞さんが話すと、實川さん、即興で新世界の第二楽章の有名な旋律を弾いてくださいました。電車が大好きだったドヴォルザーク、列車のガタンゴトンという音も聞こえてきます。
続いて、シューマンの5つの民謡風小品、チェロの為の曲ですが、ヴァイオリン用の譜面があり、シューマン好きの舞さんとしては、是非取り上げたかった一曲。チェロとはまた違う味わいがありました。
最後が今日のメイン、グリーグのソナタ1番、前回2人の演奏会で第2番を取り上げ、好感度が高かったため、2回目となりました。
グリーグはペールギュントがよく知られたノルウェーの作曲家で、3曲のヴァイオリンソナタを作曲しています。1番は弱冠23歳の作品。北欧の香りと、若々しさが随所に見られ、華やかなフィナーレで幕を閉じました。熱演のお二人に拍手喝采が止まりませんでした。
アンコールは、グリーグのノルウェー舞曲
ヴァイオリ二ストのカールフレッシュ編曲。
熱い演奏を2ステージ、本当にお疲れ様でした。暑い中を駆けつけ、至近距離で熱演を堪能したお客様もありがとうございました。
※8月3日 鈴木舞&實川風デュオリサイタル
美竹清花サロン クララシューマン 3つのロマンス他 18時開演 03-6452-6711 入場料4000円


Program
シューマン : 5つの民謡風小品
R.Schumann : Fuenf Stuecke im Volkston
グリーグ : ヴァイオリンソナタ 1番
E.Grieg : Violin Sonata No.1
 
鈴木 舞 (すずき まい) violin
東京芸術大学を経て、ローザンヌとザルツブルクで研鑽を積む。2013年ヴァツラフ・フムル国際ヴァイオリンコンクール(クロアチア)、オルフェウス室内楽コンクール(スイス)第1位。
2016年スピヴァコフ国際ヴァイオリンコンクール(ロシア)第2位等、内外のコンクールで優勝入賞を重ね、これまでにスイス、チェコ、フィンランド、クロアチアなどのオーケストラと共演をするほか、各地で室内楽やリサイタルに招かれている。将来を嘱望される新世代のヴァイオリニストとして、
2012年度シャネル・ピグマリオン・デイズ・アーティストに選ばれた。
2017年9月にデビューCD「Mai favorite」をリリース。
使用楽器は1683年製のニコロ・アマティ。ミュンヘン在住。
Web site: maiviolin.com
 
實川 風( じつかわ かおる) piano
2015年、パリで行われたロン・ティボー・クレスパン国際コンクールにて、1位なしの第3位、最優秀リサイタル賞を受賞。翌2016年にはイタリア北部、カラーリオで行われたカラーリオ国際ピアノコンクール(カラーリオ・イタリア)にて第1位を受賞し、本格的に国内外での演奏活動を広げる。海外の音楽祭への招待には、上海音楽祭、ソウル国際音楽祭、ノアン・ショパンナイト(フランス)・アルソノーレ(オーストリア)がある。
東京藝術大学附属高校・東京藝術大学を首席で卒業し、同大学大学院(修士課程)修了。
山田千代子・御木本澄子、多 美智子、江口玲の各氏に師事。グラーツ国立音楽大学ポストグラデュエイト課程にて、マルクス・シルマー氏に師事。