第43章
北川 千紗
New year violin recital
共演:日下知奈 pf

第一部 13:30 
第二部 16:00 
 
新年明けましておめでとうございます。今年もコンチェルティーナGINZA でちょっとクラシックを宜しくお願い致します^_^
新年早々、冬空の下で成人式の晴着姿がひときわ目をひく、銀座通り。
コンチェルティーナGINZAでちょっとクラシック第43章は北川千紗さんのニューイアーリサイタル。数々の国際コンクールで入賞され、海外のオーケストラとも共演、室内楽でも活躍されている若手ヴァイオリ二ストです。現在は東京藝術大学3年在学中です。
ニューイアーコンサートといえば、耳馴染みのの良い名曲シリーズ、というのが定番ですが、本日の北川さんのは、ちょっと違ってました。気合いの入った、本格的なプログラム。何しろ一言もしゃべらなくても其々1時間かかり、かつ全部が超難曲なんです!
 
まず第1部
パガニーニ キャプリス3.11番、
バッハ ヴァイオリン ソロ ソナタ 第2番 グラーヴェとフーガ
クライスラー レスターティーヴォとスケルツォ
いずれ劣らぬヴァイオリンの名曲かつ難局を、休憩も トークも入れず、一気に弾きました。気迫溢れるながらも、一音一音を大切にした演奏です。
そこで、共演の日下知奈さんを迎え、ベートーベン ヴァイオリン ソナタ 第2番。
新春にふさわしい、明るく幸せに満ちた曲です。軽やかに弾いてくれました。
アンコールに、クライスラーのロンディーノで和やかな雰囲気の中、1部を終了しました。
 
第2部は、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲
第4番ニ短調は、大変チャーミングなメロディーと、カデンツァが何度も入っていて、美しい名曲。
続いて ヴィエニャフスキーの創作主題による変奏曲。超難易度の高い曲ですが、そこは数々のコンクールで連戦練磨の北川さん。音楽的にも聴かせてくれました。
最後はストラヴィンスキーのバレエ音楽「妖精の口づけ」からディベルティメント。4楽章からなる大曲です。
こんな超ド級の曲を立て続けに3つ、完璧に弾き終えた北川千紗さん。
2部のアンコールもクライスラーで、ヴァイオリンの音色の美しい余韻を残し、2部からなる
ニューイアーコンサートを終了しました。
今後のご活躍が楽しみです。
是非世界に羽ばたいていただきたいものですね!
 


北川 千紗 ( きたがわ ちさ) Violin
これまでに青山泰宏、青山陽子、海野義雄、清水高師に師事
全日本学生音楽コンクール名古屋大会第1位
大垣市芸術文化奨励賞受賞 日本演奏家コンクール第1位
YBP国際音楽コンクール総合第1位
大阪国際音楽コンクール第1位
飛騨高山音楽祭講習会にてフェスティヴァルオーケストラと共演
ウィーン・ベートーベン国際コンクール優勝
ウィーンにてオルフェウス音楽祭に毎年出演
 
日下 知奈(くさか ちな) Piano
東京藝術大学音楽学部付属高、同大学、同大学大学院修了。京都芸術祭毎日新聞社賞受賞。第14回園田高弘賞ピアノコンクール第3位、併せてメシアン賞受賞。2002年よりケルン音楽大学に留学し、パーヴェル・ギリロフ氏に師事。スルモナ、エンニノ・ポリーノ、ヴァンナ・スパダフォーラ、ケルンショパンコンクールで入賞。ケルン音大をピアノ・室内楽ともに首席で卒業。第3回東京音楽コンクール第3位。2007年バロックザール賞受賞。2009年摂津音楽祭伴奏者賞。神戸室内合奏団と共演。2014年には東京オペラシティ(小)にてリサイタルを開催し、音楽誌上にて絶賛される。