第39章
鈴木 舞 CD発売記念リサイタル
共演:實川 風

一部14:30pm 
二部18:00pm
 
 ひんやりと冷たい空気に、深まりゆく秋を感じる10月14日土曜日、銀座18(でちょっと)クラシック第39章は鈴木 舞さんのCD発売記念リサイタルです。共演は實川風さんpf.おふたりは、東京芸術大学の同級です。
9月20日にリリースされた、CDのタイトル は、マイ フェイバリット 。
私のお気に入り。
CDに収録されている曲から、まずは舞さんが以前から大好きという、フォーレの子守唄&夢の後に、から始まりました。フォーレが愛した女性歌手エンマさんの子供に毎年曲をプレゼント、その後この女性はドビュッシーの妻となり、その子供のために作曲された曲が、3曲目のケークウォーク。舞さんのトークで会場は和やかな雰囲気に包まれます。
ケークウォークはヴァイオリンとピアノの掛け合いがとても難しい曲ですが、流石長年DUOで演奏している二人、絶妙のタイミングです。
続いてグリーグの世界へ。
叙情小曲集 op.12は続くヴァイオリンソナタと共に、グリークのノルウェイへの祖国愛を感じる美しい曲が集められています。アリエッタ、ワルツ、妖精の踊り、民謡、ノルウェイの旋律は、同時期に作曲されたピアノ協奏曲にも合い通じる、旋律がちりばめられた逸品。
そして本日のコンサートのメインディッシュはグリーグのヴァイオリンソナタ第2番。グリーグは3曲のヴァイオリンソナタを作曲していますが、第3番が有名で、2番はほとんど人前で演奏される事はありません。しかしとても瑞々しい魅力的な作品です。そんな隠れた名曲を身近に聴く事ができるのも、コンチェルティーナでちょっとクラシックならではの楽しみです。
お二人は2013年スイスのローザンヌで行われた講習会で、この曲を極められ、以来、発表の機会を待って来たとのこと。美しい旋律と民族的な部分や、コンチェルトのような迫力に、圧倒されました。
アンコールはCDにも収められた、日本の作曲家信長貴富さんの、きらめく五月よ、そよぐ大樹よ。五月はドイツ語でMAI マイ。指揮者の山田和樹さんが、CDボーナストラックで共演されていますが、實川風さんとは初めて演奏会でお披露目して下さいました。
キラキラと輝く舞さんと實川さんの魅力を存分に感じた、あっという間の1時間。
聴衆を心から感動させ、幸せな気持ちにしてくださるお二人。
今後もスケジュールはがいっぱいです。今日起こしに来られた方も、来られなかった方も、どうぞコンサートに足を運んで、身近で感動して下さい。
そして舞さんのCDが、貴方にとってもお気に入りの1枚となりますように♫


 今後のスケジュール
2017.11.23(祝) 19:00 開演 ( 18:30 開場 ) チケット販売中 第40章 コンチェルティーナGINZAシリーズ 3周年記念 シューベルティアーデ 光と影 アントン・ニクレスク(vc) / ルイーザ・セロ(fl) / 清水高師(vl) / 實川風(p) / 鈴木舞(vl) / 他


ドビュッシー(ハイフェッツ編曲): ケークウォーク
フォーレ: 子守唄
グリーグ: ヴァイオリンソナタ 第2番
他、
 
前回のコンサートではCDレコーディングをしたプーランクをお聴き頂きましたが、今回はピアニスト實川風さんと長く温めてきたグリーグのソナタ第2番をお届けします。愛妻ニーナとの甘い新婚時代に作曲され、ノルウェーの祖国愛をも感じられる瑞々しい作品です。フランスの小品と共にお楽しみください。
 
鈴木 舞 (すずき まい) violin
神奈川県出身。2006年日本音楽コンクール2 位、2007年チャイコフスキー国際コンクール最年少セミファイナリスト、2013年ヴァツラフ・フムル国際ヴァイオリンコンクール(クロアチア)1位。オルフェウス室内楽コンクール(スイス)1位。2012年度シャネル・ピグマリオン・デイズ・アーティスト。東京藝術大学を経てローザンヌ、ザルツブルグで研鑽を重ね、読響、東響、日本フィル、ホーフ響(ドイツ)、モラヴィアフィル(チェコ)、ザグレブフィル(クロアチア)、クオピオ響(フィンランド)、ローザンヌ室内管(スイス)等、内外のオーケストラと共演を重ねるほか、各地で室内楽やリサイタルに招かれている。
 
實川 風 ( じつかわ かおる) piano
千葉県出身。2007年、第31回ピティナ・ピアノコンペティション特級銅賞・聴衆賞、第8回ショパン国際コンクールin ASIA一般部門金賞、2008年、第77回日本音楽コンクールピアノ部門第3位、第4回名古屋国際音楽コンクール第1位・聴衆賞、2015年、全日本ショパンピアノコンクール第1位2015年10月フランス・パリで行われたロン・ティボー・クレスパン国際コンクールにて1位なしの第3位を受賞、併せて最優秀「リサイタル賞」及び「新曲賞」受賞。各地のソロリサイタルの他、協奏曲で内外の交響楽団と共演。また、その柔らかく多彩な音色は室内楽の分野でも高く評価され、弦楽器から管楽器まで著名な楽器奏者との共演を近年広げている。
 

News 2016年スピヴァコフ国際ヴァイオリンコンサートで第2位! 話題の大型新人、ヴァイオリニスト鈴木舞がCDデビュー! !  ご購入はこちら
フランスの名曲を朋友、實川風との絶妙のアンサンブルでお届け!
ボーナストラックでは日本人作品で今を奏でるピアノは、なんと! !指揮者の山田和樹! !