第28章 長 哲也
ファゴットリサイタル 

第一部 13:30 開演
第二部 16:00 開演
ご来場ありがとうございました。


グリンカ:ファゴットソナタ
   Glinka : Fagotto sonata
ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲 ホ短調RV484
   A.L.Vivaldi : Bassoon Concerto in E Minor RV 484
ジュナン:ヴェニスの謝肉祭 より 
   P.A.Genin : Carnaval de Venise


 長 哲也 (ちょう てつや)
 
芸術の秋本番、銀座18(でちょっと)クラシック第28章は、ファゴットの長哲也さんをお招き致しました。
東京都交響楽団首席奏者として大変お忙しく、本番、イベント出演が続く中、特別にお願いしてご出演いただくことができました!
 
ファゴットは、オーケストラでその形を見る事はあっても、間近で単音の演奏を聴く機会は少ない楽器です。
イタリアをイメージしたプログラムをこの日のために用意して下さいました。
1曲目はイタリアに憧れたロシアの作曲家、グリンカのファゴットソナタ。原曲はヴィオラソナタで、こぶしの利いた(長さん談)名曲。
 
ヴィヴァルディは、ヴェネチア出身で、たくさんのヴァイオリン曲を作曲していますが、ついで多いのがなんとファゴット協奏曲で39曲。その中で最も有名なホ短調は、長さんのお気に入りだそうです。
 
最後の曲は、ジュナンのヴェニスの謝肉祭。もとはフルートの為に作曲されましたが、これをファゴットで演奏するとフルートの10倍も難しい!超難曲、超絶技巧を聴かせていただきました。
 
アンコールはモーツァルトのオペラ、ドンジョバンニから「窓辺においで」。ジョバンニがつま弾くマンドリンの役をピアノの高橋ドレミさん。
和やかな雰囲気の中、拍手喝采でした。
 
ファゴットの音の魅力を、至近距離で実感、作曲家や楽器について、楽しいお話も沢山うかがう事ができて、幸せなひと時でした。
東京都交響楽団の演奏会も、是非皆さん、足を運んで下さい🎵



福岡県北九州市出身。11歳よりファゴットを始める。東京藝術大学音楽学部器楽科卒業。卒業と同時に東京都交響楽団首席ファゴット奏者に就任。第30回日本管打楽器コンクールファゴット部門第2位。同声会賞受賞。第48回北九州市民文化奨励賞受賞。ソリストとして芸大フィルハーモニアと共演。2015年6月、東京オペラシティリサイタルシリーズ「B→C」に出演。NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」出演。
ファゴットを、永江恵子、石川晃、水谷上総の各氏に師事。また、ダーク・イェンセン、セルジオ・アッツォリーニ、ジルベール・オダン、マルク・トゥレネル等のマスタークラスにて研鑽を積む。
現在、東京都交響楽団首席ファゴット奏者。