實川  風
實川 風 ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール
受賞記念コンサート 

 
 
 實川 風 ロンティボー国際コンクール受賞記念コンサート!!
クリスマスのショーウィンドウが華やかな銀座の一角で、ひときわ嬉しいイベントが開催されました。
 
去る10月22日〜27日、パリのシャンゼリゼにて、4大ピアノコンクールの一つ、ロンティボー クレスパン 国際コンクールが開催され、見事第3位(1位なし)、リサイタル賞&新曲賞の3賞受賞を成し遂げた實川 風さん、急遽受賞記念コンサートをお願いしたのでした。
 
満席のお客様に拍手で迎えられ、受賞報告に続いて、シューマンのアラベスク、うっとりと美しい音色に魅了されます♪
そしてコンクールの参加者しか分からない裏話の数々。ロンティボー国際コンクールは、超過密ハードなスケジュール、セミファイナルが朝から夜まで続き、結果発表は夜中の11時。ファイナルは、60分のリサイタルと、ピアノ協奏曲から成り立っていますが、発表前にとりあえず次のプロ練習をしなければなりません。ファイナルは5人に絞られましたが、中1日でオーケストラとのリハーサルをして、コンチェルトという過密ぶり。各国の参加者からクレイジ〜〜!との声が続出。そんなタフなスケジュールを克服する精神力と体力を問われるのが、コンクールの世界だったのです。
 
チャイコフスキーのドゥムカは、實川さんが、中学3年の時に初めて出会って以来、厳しいロシアの自然と、酒呑みの農民のオッチャンを想像しつつ、曲のイメージ造りをされてきたとの事。最近ウォッカの味が分かるようになってきたという實川さん、今後が楽しみですね︎
 
3曲目は、コンクールのためにフランスのピアニストであり作曲家のヌーブルジェが書き下ろした作品。一般的に新曲はコンクール前には演奏禁止、コンクール後も難解なるが故(?)敬遠される事が多く、多分この曲は、全世界でコンチェルティーナが初公開!聴いてみると、軽やかかつリズミックで心地よいパッセージは、今後實川さんのお気に入りになりそうな作品でした。作曲家自らが實川さんの演奏を評価しての新曲賞。さすがです。
 
最後はベートーベンのワルトシュタインソナタ。キビキビとした演奏に元気をいただきました!
アンコールにシューマンソナタの第二楽章(1部)、ショパン エオリアンハープ、革命エチュードと、大曲の後に疲れも見せない演奏に溜息の連続。
 
實川さん、本当におめでとうございます。今後の世界に羽ばたくご活躍を期待します。皆さんで応援していきましょう!
 
 
 


實川 風( じつかわ かおる) piano
 
1989 年千葉県生まれ。2007 年、第31 回ピティナ・ピアノコンペティション特級銅・聴衆賞、
第8回ショパン国際コンクールin ASIA 一般部門金賞、2008 年、第77 回日本音楽コンクールピアノ部門第3位、第4回名古屋国際音楽コンクール第1位・聴衆賞、2013年、第4回サザンハイランド国際ピアノコンクール第2位(2013)、全日本ショパンコンクール第1位(2015)ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール2015 第3位(一位なし)などのコンクールで受賞し、コンサート活動を展開。上海音楽祭(2007)、南あわじ音楽祭(2013)、ソウル国際音楽祭(2013) に出演。
各地のホールやサロンでのソロリサイタルの他、協奏曲では、ポーランド国立クラクフ管弦楽団、キャンベラ交響楽団、東京交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、東京ニューシティ交響楽団、藝大フィルハーモニア、大阪交響楽団、ウォーウィック・ポッター、広上淳一, ダグラス・ボストック、内藤彰指揮、西本智実、松尾葉子、寺岡清高の各氏と共演。
また、その柔らかく多彩な音色は特に室内楽の分野で評価され、東京フィルハーモニー管弦楽団の首席メンバーとの共演をはじめ、弦楽器から管楽器まで著名な楽器奏者との共演を近年広げつつある。これまでにピアノを山田千代子、多 美智子、御木本澄子、江口 玲の各氏に、フォルテピアノを小倉貴久子氏に師事。ダン・タイ・ソン、ブルーノ・カニーノ、
ジャック・ルヴィエ、ディーナ・ヨッフェ、ピオトル・パレチニ、ブルーノ・リグットの各氏に指導を受ける。学内にて、アリアドネ・ムジカ賞、安宅賞、大賀典雄賞、アカンサス賞を受賞。2008 年度ヤマハ支援制度奨学生、2011 年CHANEL Pygmalion Days 参加アーティスト、名古屋名駅ロータリークラブ椿賞を受賞。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を卒業後、東京藝術大学を首席で卒業。


 

■お申込:コンチェルティーナGINZA
お飲み物・茶菓子付
各部20 席限定


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